イベント開催レポート

2017.11.29

第3回東京ミートアップ開催レポート! 2017.11.21

フロンティア・ベンチャー・コミュニティ(FVC)は、起業を考えている方を対象に、ミートアップ(説明会・交流会)・現地視察ツアーを開催しています。ミートアップでは福島の現状や課題に関する報告、福島の先駆的な起業家・事業家のお話をお聞きいただけるほか、起業家や起業に関心のある方々・支援したい方々とつながれる交流会にもご参加いただけます。

来月、12/16(土)-17(日)に実施する現地視察ツアー@楢葉町・富岡町には新規事業創造のプロフェッショナル・株式会社ブルー・マーリン・パートナーズ代表取締役社長山口揚平さん、日本のシェアビジネス第一人者・佐別当隆志さんも同行します!興味関心のある方は是非こちらで詳細をご確認ください。直接お申し込みされる方はこちらへ!

本ページでは、同ツアーに先駆け11/21(火)に東京で行われた第3回ミートアップ(説明会・交流会)の様子を紹介いたします。このミートアップにも山口さん・佐別当さんがご登壇され、35名の方々にご参加頂きました!12/16(土)-17(日)のツアーへのご参加をご検討中の方は、まず本ページにて楢葉・富岡地域のイメージ、またFVCコミュニティの雰囲気を感じ取っていただくことをおすすめいたします。

当日の様子

開会挨拶・FVC紹介

はじめに開会挨拶として、FVC賛同人・RCF代表理事の藤沢烈より、フロンティア・ベンチャー・コミュニティについて、活動や創業支援等基本情報についての紹介がありました。起業に向けて、ミートアップ・現地視察ツアーというオフラインのイベントの開催や、HP・Facebookコミュニティページを通じてオンラインからの情報発信の他、クラウドファンディング大手株式会社CAMPFIREや行政機関とも連携して創業支援を行なっているコミュニティであることを説明しました。

「ミートアップでは、毎回異なる関心分野・スキルを持った方々にお越しいただいております。今回も地域で起業にチャレンジすることに大きな関心を持っている皆さんだと思いますので、ぜひ楢葉・富岡地域に足をお運び頂き、現地でさまざまな事業が進んでいる様をご覧頂きたいと思っています。」

パネルトーク「楢葉・富岡のまちづくり課題を解決する事業・サービスの可能性」

続いて、TATAKIAGE Japan小野寺孝晃さんが「楢葉・富岡の現況説明」および「楢葉・富岡のまちづくり課題の説明」を行いました。この地域を今後振興させていくうえで課題になるのは、以下のような事項だと小野寺さんは語ります。
・生活関連サービスの確保
ー飲食・福祉・介護を提供する事業者の不足
・コミュニティ再建と新しいコミュニティづくり
ーまだ帰還率が高くない楢葉・富岡においては、廃炉関係者の事業者と帰還した住民の間をつなぐコミュニティづくりが課題

こうした課題に対して、実際に事業・サービスを進める方々もこの地域にすでにいらっしゃいます。例えば、

・結のはじまり 古谷かおりさん
ー飲食サービスを通じて地域内外の交流機会を提供する
・木戸の交民家 緑川英樹さん
ー地域内外の人々が集う拠点を運営し、体験・交流機会を提供
・NPO法人シェルパ 古市貴之さん
ー帰還住民に多い高齢者・障害者の支援ニーズに応える

など。(こうした事業者の方々は12月ツアーでお会いできる予定ですので、どうぞお楽しみに!)小野寺さんの解説を踏まえ、「楢葉・富岡のまちづくり課題を解決する事業・サービスの可能性」というテーマのパネルトークが開始。山口揚平さん、佐別当隆志さんが登壇し、モデレーターはTATAKIAGE Japan理事長・松本丈さんが務めました。

山口さんからは、ご自身の海外・地方での事業展開の経験を踏まえて、地域での起業成功のポイント・知らないエリアに飛び込んでいくときのポイントについてこんな発言がありました。

「一言で言えば『石の上のも三年』です。私が軽井沢で事業展開したときは、住民票を移し、地域の飲食店に通うなどの取り組みを重ねて、初めの2年は際立ったアクションを起こしませんでした。初めの2年はただ時間とお金を費やし、最後の1年で仕上げるという考えです。信頼関係・ネットワークを作り、そこから事業を作ることが重要です。初めから事業を定義しないで、頭を柔らかくして現地のニーズに合わせて事業をすることが大事です。」

熱海市や釜石市など、地域社会で課題を解決するためのシェアビジネスを推進してきた佐別当さんは、地域社会の関係者との協力の重要性を訴えました。

「時間をかけて関係者との信頼関係を作ることが大事です。miraieというシェアハウスでは、商店街と協力することを重視しました。商店街が抱える、若者がまちづくりに参加しない、ITが使いこなせないという課題に対して私たちが貢献して互いに助け合う形をとりました。地域住民と互いに持っているものを融合させて地域の魅力を上げることが重要です。」

参加者と登壇者の間ではこんなやり取りがされました。
参加者)「ご自分の事業を進めていくうえで協会組織(シェアリングエコノミー協会)を立ち上げた意図を詳しくお聞きしたいです。」
佐別当)「日本は法制度の規制が多い国であり、新しいチャレンジする際の障壁になっています。しかし社会的な価値がある事例なら世論はついてきます。業界団体という客観的な立場で世論を作っていくことが必要だと考えた結果です。」
参加者)「楢葉町で起業を考えています。資金のやりくりなどの面で課題を感じており、どのように自分のやりたいことを実現すれば良いかお聞きしたいです。」
山口)「事業を始めながら学ぶことが大事です。また、自分が実現したいプロジェクトについて想像力を限界まで広げ、それをプレゼンしてスポンサーを確保することが大事になります。”自分のできる範囲”ではなく、想像力の限界に至る事業を構想し、実現のためのリソースを確保することがまず必要です。」

最後、2人からは起業を目指す参加者にこんなメッセージが。

山口)「起業は必死にならずに楽しくやることが大事です。また、やるなら中途半端ではなく世界最高水準のものを実現しましょう。そして、経営に関しては、何かをする情熱がある時にファイナンスやマーケティングなどをしっかり学ぶことが肝要です。”知は力なり”です。」

佐別当)「起業や事業創造はちょっと、という人たちもシェア等の活用によって地域課題の解決に向けたチャレンジが可能です。そのためにも現地に行って人や場所を見て、自分がこれまで生活してきた中でこれなら自分でもやりたいと思える視点でチャレンジすることが大事になります。」

2人の発言を受け、相双地域のまちづくり・起業支援に一貫して取り組んできたTATAKIAGE Japanの松本さんからも福島、地域での起業に関する思いが伝えられます。

「私も”復興に取り組む健気な若者”と見られがちですが、実際は歯を食いしばってというよりも、自分が楽しいからという気持ちでやっています。事業を通じて知り合いができて、やりがいと充実感も得られて自己実現できています。楽しむ気持ちでチャレンジしてほしいのです。」

最後に、この日登壇がかなわなかった鳥藤本店取締役・藤田大さんからの参加者へのメッセージが読み上げられました。(藤田大さんは富岡町でコンビニ・飲食などのサービスを提供することで、地域の復興に本気で取り組む、熱い事業者の方です。12月ツアーでお会いできますので、どうぞお楽しみに。)

「まちづくりで大事なのは官民一体で進めることです。そして、そのために対話を重視することです。今回の取り組みもまさしくこういった趣旨だと思っており、FVCのような場から重要な取り組みが出てくると思います。参加者の皆さんへの期待を述べます。福島には働き手が少なく、起業といっても覚悟は必要です。しかし、色々な関わり方が可能であり、皆さんのリソースが必要とされている場所もあります。社会問題の最新地で取り組むまちづくりは、必ず日本のお手本となっていくことでしょう。共に頑張る同士を待っています。

現地視察ツアーの紹介

現地視察ツアーの行程や目的について小野寺さんが解説。現時点での行程はこちらをご覧ください。

交流会

一通りのプログラムが終了し、交流会の時間になりました。松本さんの乾杯のご挨拶から始まった交流会では、参加者の皆様が佐別当さんやTATAKIAGEのお二人と積極的にお話していらっしゃいました。また、参加者同士での交流も活発に行われました。12市町村における福祉サービスの展開、フリーランスを通じた事業者支援など、事業アイデアをすでに持っている方々も。同じ志を持つ方々の集まるミートアップは、起業を志す方々や地域課題に関心のある方々とネットワークを形成できる絶好の機会です。

ここまでお読みいただき、いかがでしたか?福島での起業に興味があるという方は現地視察ツアーに参加頂ければ現地の様子を実際に目で見ることができる上、山口さん・佐別当さん・藤田さんのアドバイスを受けることもできます。まずは一度足を運んでみてください!

★12/16(土)-17(日)の楢葉町・富岡町ツアーの概要はこちら・お申し込みはこちら